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01 英語を話せなかった過去

英語とは全く無縁だった理系大学生

 英語学習や留学情報などを日頃から発信しているので、私のことをもともと国際系の大学に通っていたのかな、すでに英語が流暢に話せたのかなと多くの方々は思うかもしれません。でも、実はそれとは、かなり程遠いところにいました。

 大学入学前までは英語は数ある教科の1つでしかなく、まさか今のように英語を話せるようになるとは思ってもいませんでした。特にリスニングは大の苦手で、英語を聞き取れるなんて才能か幼い頃から習っていた人くらいだと信じていたくらいです。そんな考えも今は無くなりましたが、当時の学校で教えられていた勉強法では話せるようにならないのは当然だったと今となっては気が付きました。高校時代の私にとってリスニング力を上げるためのあるプロセスが、受験英語には欠けていたんです。

 大学受験では、部活で勉強するのはテスト前だけで模試ではE判定の文字ばかりが並んでいた私は、理系の得意科目だけで試験を受けることに決めて、理系の学部に入学することになりました。これまでは、英語がコミュニケーションとして使えて、それを使って海外の人と楽しく話せるとは思わずに生きてきました。

英語との出会いと挫折

 私が英語を始めたきっかけは、大学の先輩から「オンライン英会話」を勧められて軽い気持ちで無料体験を受けたときでした。それは入学時の4月頃、新入生歓迎会が開かれていた頃です。そこで、1つ上の同じ学部の先輩に「あの、大学1年生から始めておくべきことはありますか?」という質問をしたのが始まりです。そのときに、オンライン英会話の存在を初めて知りました。

 その先輩は理系でも高校生から英会話を始めていて、海外経験も豊富で流暢に話せる人でした。「英語、話せるってカッコイイな、、」と憧れたことを今でも覚えています。

 私は大学1年の6月に英会話を始めました。「I’m Yuu. (えっと…) I’m a university student. (…)」これ以上、中高6年間も英語を学んできたのに簡単なフレーズさえ口から出てきませんでした。英語で自己紹介すらできなかった当時の私は、駆け出しの英語初心者だったんです。初めの頃は何も伝わらないのが悔しくて悲しくて、いつも落ち込んでいました。「はぁ、いつか自分も本当に英語を話せるようになるのかな、、」と1日25分のレッスンをしばらく続けていました。

 英会話を始めて半年後、英語力を確かめたいと思い人生初のTOEICを受けることにしました。結果は、525点。高校卒業程度のレベルで、大学生の中では低い方だったと思います。そして、大学1年目が終わる頃にフィリピンに3週間だけ語学研修に挑戦してみることにしました。春休みの間に大学が募集するプログラムに興味を持ったのがきっかけで、初めて海外へ飛び立ちました。

 それなりに英語を勉強してきたつもりでしたが、初回のクラス分けテストの結果、1番下のクラスに入ることになったり、英語で英語を学ぶ授業に苦労したりと初心者のレベルからは抜け出せずにいました。更に現地の学生と交流することになった時も、レストランで友達どうしが話している会話に全くついていけず、テーブルの端で愛想笑いしながら、ただただ頷くことしかできませんでした。

 この半年間は、ずっと挫折と隣り合わせで何度も悔しい思いをしました。それでも初めての海外経験は楽しく、日本以外の新しいキラキラした世界を知ることはとても刺激的でした。すぐそこに環境はあるのに、話せないし聞き取れない。そんな悔しさと「もっと英語が上手くなりたい」というモチベーションだけが語学研修で得られた大きな収穫でした。

耐えた2年間と10ヶ月のマレーシア留学

 帰国後と同時にコロナ禍の影響で約3年間海外への道は閉ざされてしまいました。その後、大学2年になり理系の授業や課題が忙しく、コロナの影響で毎日不安定な生活から約1年間ほど英語との距離も離れていきました。改めて、継続の難しさを実感しました。

 そして、2021年の年明けと共に英語学習を本格的に始めることを決意しました。大学の授業や課題もようやく落ち着いて時間がちょうど空いた頃でした。まずは3ヶ月間、TOEICの勉強に専念すると決めてスコア目標は700を目指していました。試行錯誤を重ねながら、時には全く効果の出ないことや時間の無駄だったと思うことも沢山、試しました。

 その結果、点数も徐々に上がり始めました。1月から3月までで675→690→785と着実に成長していました。そして、ワンランク上の目標800点を目指して、色々な勉強法を調べて試していきました。その甲斐があってか、大幅にスコアを更新する850点をたった4ヶ月で更新。これらの勉強法も講座2日目以降に公開します。楽しみにしていてください。これまで点数が上がらずに悩んでいた英語初心者の方にも間違いなく劇的な効果をもたらす勉強法になります。

 年末までには英検準1級も無事合格し、1年後の長期留学を真剣に考え始めました。それに伴って海外留学に必要な世界標準の英語力試験であるILETSの勉強も開始。ここまで順風満帆のように変われたように思ったのも束の間で、ここからが地獄の始まりでした。

 ILETS勉強には、本格的なスピーキング試験があり、その対策としてネイティブと英会話の特訓をするべく、オンライン英会話を変更することにしました。これまで続けてきた期間で自己紹介はもちろん、簡単な受け答えにも返せるようになっていました。しかし、すでにオンライン英会話でやることは、毎回同じような内容でした。そこには安心感だけで成長している実感はありませんでした。その結果、ネイティブの会話では初めから全然、聞き取れず、彼らの流暢さや話すスピードは圧倒でした。今なら、なぜTOEICや英検などの資格で高得点を取っても英語をスムーズに話せなかったのか分かります。それは、試行錯誤を辞めてしまったからです。

 こうして半年間スピーキングと本気で向き合った結果、リスニング力も劇的に変化し、TOEICのスコアでいうと475点まで上がり、マレーシア留学が実現しました。ここまでの気付きは、何に取り組むときも「思考を止めてしまったら、そこで成長は止まる」ということです。だからこそ、今ここまで読み進めてくださっている方は、今の悩みや壁をどうにか乗り越えようと行動されていて尊敬します。

 さて、次回は「なぜ英語で自己紹介すらできなかった初心者の私が、ここまで資格試験では高得点を取得し、英語を話せるようになったのか?」をお伝えしていきます。そこを深掘る前に1つ重要なことを抑えておかなければいけません。それは、「なぜ多くの日本人は英語を話せるようにならないのか」という原因です。この謎と初心者が陥りがちな罠を次回で解明していきます。

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